胎児超音波
スクリーニング

妊娠中は、赤ちゃんの発育を見るための超音波検査が妊婦健診ごとに行われます。しかし、妊婦健診で行われる「一般超音波検査」だけでは、胎児の細かい異常に気づかない場合や、妊娠後期になって初めて異常が現れる疾患もあります。当院ではこの度、より安心して出産を迎えていただけるよう、2024年9月に高性能の超音波診断装置を導入いたしました。これにより、一般超音波検査に加え、自院で詳細な「胎児超音波スクリーニング」を実施することが可能となりました。

お知らせ

2024年9月より「胎児超音波スクリーニング」の診療枠が拡大しました。

胎児超音波スクリーニングとは

妊娠中は、妊婦健診ごとに超音波検査(一般超音波検査)が行われます。これは主に赤ちゃんの成長を確認するための5分程度の検査で、胎児の形態異常を詳細に検出する目的ではありません。一般超音波検査のみでは、出産までに胎児の異常に気づかない可能性があります。胎児の異常には、生まれてから少し経ってから治療を開始する軽度のものから、出生直後に特別な治療が必要な重篤なものまで様々です。
早期に発見することで、分娩時に迅速な対応が可能となり、赤ちゃんの予後を改善できる場合があります。ご両親には、出産前に赤ちゃんの詳細情報を知るかどうかの選択権があり、お腹の赤ちゃんの健康状態を知る権利もあります。
これまで当院では、精密な胎児超音波検査のご要望を多くいただいておりましたが、高性能の超音波診断装置の不足、十分な検査時間(約30分)の確保の難しさ、そして胎児超音波スクリーニングに精通した経験豊富なスタッフの不足といった理由から、実施することができませんでした。
しかし、この度、より安心して出産を迎えていただけるよう、2024年9月に高性能の超音波診断装置を導入いたしました。これにより、一般超音波検査に加え、自院で詳細な「胎児超音波スクリーニング」を実施することが可能となりました。
医学的に推奨される時期に詳しい検査を受けることで、赤ちゃんの全身状態をより詳しく把握し、安心して出産に臨むことができます。 検査後は、検査結果レポートと写真をお渡しし、記念として4Dエコー写真もプレゼントいたします。

● 検査内容

当院の胎児超音波スクリーニングは、以下のガイドラインに基づいて行います。
1.日本産科婦人科学会ガイドライン2023
2.イギリス胎児医療財団(FMF)推奨の胎児・母体検査項目
3.アメリカ心エコー学会(ASE)胎児心エコーガイドライン(2023年)

検査では、赤ちゃんの頭部構造、胸部、心臓、腹部、手足、指先、臍帯、胎盤の形態などを細かく確認します。万が一、異常が見つかり、出生後に特別な治療が必要と判断された場合は、専門性の高い連携医療機関へご紹介いたします。緊急性のない異常が疑われ、後日再度受診が必要となった場合は、当院で引き続きフォローいたします。

● 対象疾患

130種類以上の先天性異常および疾患

● 実施時期

妊娠前期(12~13週)、妊娠中期(18~20週)、妊娠後期(28~30週)の計3回

● 検査日

火曜日・木曜日・土曜日・日曜日の週3~4回実施しています

● 検査費用

妊娠初期:20,000円(希望者のみ)
妊娠中期・後期:15,000円(妊婦全員)

● 担当医師/技師/指導者

・鹿野良誠 医師:日本超音波医学会専門医・指導医、FMF認定超音波専門医
・川瀧元良 医師:小児循環器内科医、胎児心臓外来 最高顧問
・邱偉修 (Chiu, Wei-Hsiu, PhD):国際胎児超音波エキスパート 顧問
・田中明子:日本超音波医学会超音波検査士(産婦人科領域)/助産師
・その他:産婦人科専門医、周産期新生児専門医、FMF認定超音波専門医

● 検査時間

約20~30分

● 検査結果

即時

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